全館空調の入れ替え費用はどのくらいかかるの？安くできる？

全館空調に使われている空調機器の多くが家庭用エアコンではなく業務用エアコンです。
業務用エアコンを撤去、処分する際「フロン排出抑制法」によりエアコンや配管に入っているフロンガスを回収、破壊しなくてはならない決まりがあります。
フロンガスの回収は、「第一種フロン類充塡回収業者」の登録を各都道府県にした業者にしか行えません。
そこでまずフロンガスの回収技術費や破壊費がかかります。
また、業務用エアコンですので家庭用のエアコンと比べるとサイズも大きく重量もあるので、必ず２人以上での取り外し、運搬作業費がかかり、
業務用エアコンは産業廃棄物になりますので処分費、運搬費も家庭用エアコンに比べてかかります。

これらを踏まえると、空調機のサイズにもよりますが撤去、処分費だけで１台当たり数万円～十数万円の費用かかります。

全館空調に使われる空調機器の値段は、メーカーやサイズ、性能にもよりますがエアコン本体やダクト接続キットなど各種機器をあわせると、50万円以上、高いものだと約100万円以上になります。

取り付け工事の前提として全館空調の多くは注文住宅に設置されており、各住宅によって設計や設置条件が様々なので以下はあくまで参考程度です。
後継機が既存の機器と同じサイズで機器を入れ替える場合は工事費は1台当たり約15万～30万円ほど。

また、全館空調を入れ替える際の大きな問題として、お住まいに設置してある既存の機械と後継機の外形の大きさが違ったり、そもそも後継機自体がもう作られていない場合があります。
他メーカーの代替機を使うなど入れ替え工事は可能ですが、その場合全館空調に精通した技術力、ノウハウが必要となり、工事金額は少なくとも50万以上になるでしょう。
全館空調のダクト交換や吹き出しグリルの交換などを希望される場合は別途費用がかかります。

上記に全館空調の入れ替え工事の大まかな内訳と費用を解説しましたが、既に入れ替え費用の見積もりを取られたことのあるユーザー様、もっと高い金額を提示されてはいませんか？それには大きく2つの理由があります。

まず1つ目に、全館空調を導入されているユーザー様の多くはハウスメーカーでお住まいを建てられいるのではないでしょうか。メーカー主導の工事の場合、施工は下請け、孫請けが請け負い、ユーザー様の支払う金額は実際の施工費用の2倍近くになります。

2つ目に、全館空調に精通している業者が少ないことにあります。全館空調に精通していないと正確な見積もりも出せませんし、工事の際にも余計な手間や日程、費用がかさんでしまいます。